除霊とお祓いって意味は違うの?
除霊とお祓いは、実はまったく違います。まず、除霊とは、文字通り霊を取り除くということ。お経や祈祷などによって、人や場所に憑いた霊を引きはがします。
ですが、霊は消えるわけではありません。戻ってきたり、ほかの人に憑いてしまうことがあるため、除霊だけでなく、成仏させるために浄霊(じょうれい)を行うこともあります。
一方お祓いとは、清めです。人や場の穢れ(けがれ)を浄化することを指します。こうして清浄になったところに神様をお招きし、守ってくださるよう神職の方を通じて伝える(祈願)のです。
ちなみに除霊・浄霊を行うのは、お寺です(宗派やお寺によっては行っていないところもあります)。神社では行っていないので注意しましょう。
お祓いの方法
そもそも神社で行うお祓いとは、直接的に霊に働きかけてなんとかしようとするものではありません。訪れた人の罪や穢れを取り払っていただく、というものです。
でも、ガッカリしないでください。神社は言わば神様の家。清浄な空気が満ちている場所ですから、出向くだけでも低級霊やちょっとした邪気くらいなら浄化されてしまいます。
本格的にお祓い(厄祓い)をお願いした場合は、悪いことを祓い、福を招く除災招福祈願(ぼうさいしょうふくきがん)や、個人的なことをお願いする心願成就祈願(しんがんじょうじゅきがん)が行われる場合が多いようです。
お祓いの効果
不浄なモノを清めるのがお祓いです。感じ方に個人差はありますが、清々しい気持ちになるのは間違いないでしょう。ただし、神様にも得意な分野があるので、事前に聞いてみましょう。
「何だかツイてない」とか「次から次に嫌なことばかり起こる」といったことであれば、厄祓い(厄除け)で名の知られた神社にお願いするといいですよ。
お祓いの料金は?
神社やお寺に依頼すると、一体いくらくらいお金がかかるのか気になりますよね。厄祓い(厄除け)は5000円~1万円前後が相場ですが、除霊・浄霊となると、やや高額になり、3~5万円前後というところが多いようです。
最近ではサイトを開設している寺社も多く、料金を載せていることもあるので、まずは検索してみましょう。
また、霊能者と言われる人に依頼する場合、料金はかなりバラつきがあります。なかには、ぼったくりと言われる業者もあるので、気をつけましょう。
料金に関しては、まず上限をいくらまでと決めて、その範囲の中で慎重に探した方がよいでしょう。
自宅でもお祓いはできる?方法は?
簡単なお祓い(お清め)であれば、実は自宅で、自分で行えます。プロへの依頼にはお金もかかりますし、その金額は決して安いものではありません。以下に紹介することをまずは試してみてください。
セルフお祓い方法① 強い心を持つ
これも立派なお祓い(お清め)です。ネガティブな気分になったときは、精神的につらいかもしれませんが、ちょっとがんばって朝日を浴びたりしてメンタルを強めましょう。
夜明け直後の光は特に浄化のパワーが強いとされています。弱気が消え、勇気が湧いてくるはずです。
セルフお祓い方法② 徹底的に掃除をする
よくないものは汚い場所を好みます。テレビやタンスのうしろ、ベッドの下、本棚の上などなど、大掃除のときにやるだけで普段は手を抜きがちな場所を徹底的にキレイにしましょう。キッチンやお風呂など水回りもお忘れなく。
トイレは一番念入りに掃除してください。下駄箱、玄関のたたき(靴を脱ぐところ)は、ホコリを取るだけでなく塩水で拭き取るといいですよ。
セルフお祓い方法③ お風呂に入る
神事には塩やお酒がつきものですよね。なぜならそれらには強力なお清めのパワーがあるからです。一番簡単なのは、「なんだかイヤな感じがするな」と思ったときに、ごくごく少量の塩をなめるという方法。体の内部から浄化されます。
摂取量が心配な人は、お風呂に入れてみましょう。入れる量は少量(50~100g程度)で十分です。シャワー派の人は塩を手に取って体にすり込み、お湯で流すのでもOKです。
そのとき、だるかったり重たく感じるところがあれば重点的にマッサージするといいでしょう(肌の弱い人、怪我をしているはしみるのでやめてくださいね)
また、塩だけでなく、日本酒をコップ1~2杯ほど入れるのもおすすめです。これくらいなら匂いを感じませんが、お酒が苦手という人であればおちょこに1杯程度でも大丈夫です。
セルフお祓い方法④ お香を焚く
お香には空間を浄化する効果があります。浄化の効果が高いお香としてホワイトセージが取り上げられますが、必ずしもこれでないとダメなわけではありません。どんなお香を使っても大丈夫です!
初めてお香を使うのであれば一度にたくさん購入せず、まずはお試しセットのような物で自分好みの香りを探しましょう。
まとめ
お祓いの方法や、除霊、についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか?
霊に取り憑かれたかも……と思ったら、セルフお祓いを試してみてください。例に取り憑かれないためには、特に強い心を持つことが大事です。
また、体調不良の場合は、セルフお祓いを実行するとともにお医者さんにも相談しましょう。