遠距離恋愛はどこから?定義やきっかけ
交際しているカップルは、どのくらいの距離が離れていると遠距離恋愛といわれるのか、その定義やカップルが遠距離恋愛になるきっかけについて解説します。
「遠距離恋愛」の定義
遠距離恋愛に明確な定義はありません。しかし、オンライン総合旅行サービス「エアトリ(旧DeNAトラベル)」が遠距離恋愛について調査した結果によると、3時間以上離れていると連距離恋愛と感じる人がもっとも多いことがわかりました。次に回答で多かったのは、2時間以上離れている場合です。気軽に会えない距離が連距離恋愛と認識する人が多いようですね。
また、過去に遠距離恋愛をした経験があると答えた方は8割に上り、そのうち3人に1人は海外との遠距離恋愛であることがわかりました。海外との遠距離恋愛率が高いこともあり、会う頻度は「3カ月に1回」「半年に一回」と答える人が半数近くを占めています。国内での遠距離恋愛でも、月に1回程度しか会えないカップルも多いようです。
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遠距離恋愛になるきっかけ
転勤や留学、インターネットでの出会いなど、初めから望んで遠距離恋愛をしていないカップルは意外に多いようです。遠距離恋愛をせざるを得なくなった理由を詳しく見ていきましょう。
転勤
社会人になると、思いがけない転勤の辞令を受けることも多いです。転勤先が近場であれば問題ありませんが、日本から遠く離れた海外になることもあります。正当な理由がない限り、原則として従業員は転勤を拒否することはできません。「恋人と離れたくない!」と考えていても、仕事上の理由で断れず、仕方なく転勤を承諾する人は多いようです。
また「自分が社会で通じるか挑戦したい」「出世のために機会を逃したくない」と考える人は、積極的に転勤を希望することもあるかもしれません。遠距離恋愛になるのはつらいですが、恋人の夢のためにも応援してあげることが大切です。恋人が転勤が多い会社で働いている場合は、遠距離恋愛になる可能性を考慮しておく必要があるかもしれませんね。
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進学や留学
学生の場合は、進学をきっかけに遠距離恋愛になるカップルも多いようです。進学する大学、または行きたい高校が遠方にあるため、進学に伴う引越しで距離が離れてしまいます。学生はお金に余裕がないこともあり、交通費を捻出するのが難しく、少しの距離でも遠距離恋愛になることが多いようです。また、卒業後にそのまま就職してしまう場合もあり、遠距離恋愛が確実に解消されるとは限らないのもつらいところです。
さらに、海外留学を理由に遠距離恋愛になるカップルもいます。留学先にもよりますが、移動時間だけで半日かかることも多いので気軽に会えません。声を聞きたくて連絡を取りたくても、大きな時差があるとタイミングが合わないこともあります。留学は期限付きであることが多いため、その期限を耐え抜けば遠距離恋愛から開放されるかもしれません。
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インターネットでの出会い
近年は、インターネット上で出会って交際が始まるカップルも多いです。なかには、お互いに住んでいる場所がわからないまま親密になる人もいるでしょう。直接会う前に交際を決めてしまい、付き合って初めて遠距離恋愛であることが発覚するカップルもいるようです。
このような場合、どちらか一方が引越ししない限り、遠距離恋愛を解消できません。ただ相手が海外に住んでいる場合など、引越しするのが簡単なことではないケースも多いです。遠距離恋愛を避けたい場合は、お互いの住まいの場所を確認しておくことが大切かもしれませんね。
遠距離恋愛よりつらい?中距離恋愛の特徴
遠距離恋愛より互いの距離が近い場合は、「中距離恋愛」と呼ばれています。遠距離恋愛と同じく明確な定義はありませんが、片道1時間程度かかる距離と認識する人が多いようです。がんばれば会える距離感であるため、「つらくない!」と考えられがちですが、金銭的に大変なこともあるようです。ここからは、中距離恋愛の特徴を詳しく見ていきましょう。
がんばれば会える距離感
中距離恋愛は、遠距離恋愛に比べるとがんばり次第で会いたいときに会える距離感です。時間を調整して会いに行こうとする人もいますが、社会人になると片道1時間の移動がつらくなることがあります。また、無理をすれば会える距離であることから、「会いたいから会いに来て!」といわれて相手に振り回されてしまうケースもあるようです。
ふたりの中間地点で会うと不公平感がなくなり、中距離恋愛を続けやすくなります。ただ実際は時間に余裕のある、または会いたい気持ちが強い側が相手に合わせてしまう傾向があります。長距離の移動ではないものの、毎回会いに行くと金銭的な負担も大きいです。遠距離恋愛より会う頻度は多いですが、ストレスが溜まりやすいかもしれません。
中距離とはいえ交通費がかかる
遠距離恋愛に比べると、中距離恋愛は会う頻度が高いです。ただ中距離とはいえ、度会いに行くだけで交通費がかかります。1回の交通費はそこまで高くありませんが、中距離恋愛を続けていくことで大きな負担になることも多いです。
お金に余裕がない人は、金銭的なストレスを感じることもあるでしょう。また中距離とはいえ片道に1時間程度かかるため、交通費をかけて会いに行っても一緒に過ごせるのは短いです。中距離恋愛は会う頻度を確保できますが、お互いに我慢することが意外に多いようですね。
遠距離恋愛がつらい4つの理由
遠距離恋愛は頻繁に会えないからこそ、久しぶりに会えたときの喜びはひとしおです。会う頻度も少ないので、近距離の恋愛でありがちなマンネリ化も起きにくいといわれています。ただ一方で、遠距離恋愛が「つらい!」と感じることもあるようです。
主な理由には、以下のようなものがあります。
- 会いたいときや寂しいときに会えない
- 浮気されるのではと心配になる
- 相手の気持ちがわかりづらい
- 金銭的な負担が大きい
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.会いたいときや寂しいときに会えない
遠距離恋愛でつらいと感じるのが、会いたいときにすぐに会えないことです。とくに寂しがりやの人は、恋人に会えないことに強いストレスを感じることがあります。家が遠くてもがんばって会いに行ける距離であれば、少しの時間一緒に過ごすだけで寂しさを解消できることも多いでしょう。
遠距離恋愛の場合は、衝動的に会いにいくのは難しく、移動時間も踏まえて日程を調整しなければいけません。近年はテレビ電話を活用する遠距離カップルもいますが、好きな相手とは対面で話したいと考える人も多いです。会いたいときに会えない寂しさから、たとえ好きどうしでも別れを選択するカップルも少なくないようですね。
2.浮気されるのではと心配になる
遠距離恋愛で会えない状況が続くと、恋人の浮気や心変わりが心配になる人もいます。とくに遠距離恋愛を始めたばかりの頃は、会えない時期が続くため、寂しい気持ちにさいなまれることも多いです。そんな寂しさを埋めてくれる身近な異性に好意を抱いてしまうことがあります。
また、遠距離恋愛が長いカップルも要注意です。時間が経つにつれて恋人が近くにいないことが当たり前になるため、ひとり時間も楽しめるようになります。恋人への気持ちが少しずつ薄れていき、 引越し先で出会った自分好みの異性の相手に惹かれることもあるようです。ほかの異性に目が向きやすくなるのは、遠距離恋愛のつらい部分かもしれませんね。
3.相手の気持ちがわかりづらい
物理的な距離は、精神的な距離につながるといわれています。とくに遠距離恋愛の理由が学業や留学、転職である場合、勉強や仕事に集中したいと考える人も少なくありません。会えないだけでなく、連絡を取るのも難しくなることも多いです。
恋人が海外にいる場合は時差もあるため、連絡も途切れ途切れになることもあります。相手は自分のことが好きなのかわからなくなり、不安にさいなまれることもあります。そんな不安な感情を相手にぶつけてしまい、喧嘩に発展することもあるようです。
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4.金銭的な負担が大きい
遠距離恋愛で悩みが尽きないのが、金銭的な負担です。片道数千円程度で行ける距離であれば、月1回の頻度でも大きな負担にならないかもしれません。ただ海外に住んでいる場合は、飛行機に乗って会いに行くことが必要です。交通費が数万円になる場合もあり、かなり負担が大きくなります。
恋人に会いに行くのにかかるのは、交通費だけではありません。デート先に応じて宿泊代や食事代など、さまざまな費用がかかります。会うのにほとんどお金がかからない近距離恋愛より、金銭的な負担が増えるのは遠距離恋愛のつらいところです。
つらいだけじゃない?遠距離恋愛のメリット
「会えなくて寂しい」「金銭的な負担が大きい」など、遠距離恋愛はつらい印象がありますが、見方を変えれば多くのメリットがあります。またポジティブな面に目を向けることで、遠距離恋愛のつらさから解放されるかもしれません。
主なメリットには、以下のようなものがあります。
- 新鮮な気持ちをキープしやすい
- 次に会うまでの目標ができる
- 結婚を意識しやすくなる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
新鮮な気持ちをキープしやすい
遠距離恋愛は、近距離の恋愛で起こりがちなマンネリ化が起こりにくいといわれています。会える時間が少ない分、相手に飽きず、新鮮な気持ちを維持できるため です。いつまでも付き合いたてのカップルのような関係でいつづけられます。
また遠距離恋愛は、近距離の恋愛に比べると恋人と簡単に会えません。離れている間は寂しさを感じますが、たまにしか会えないからこそ、相手の大切さを実感しやすいです。「次のデートは何をしてあげようかな」と自分ができることを考え、お互いが相手を大切にしようとする気持ちが生まれます。遠距離恋愛を継続する努力は必要ですが、そのつらさを乗り越えると深い絆が結ばれるかもしれませんね。
次に会うまでの目標ができる
「きれいになりたい!」と自分磨きに励んだり、話題作りのために映画や読書をしたりなど、次に会うまでの目標ができるのも遠距離恋愛の醍醐味です。とくに恋愛体質の人は、恋愛をすると恋人中心の生活になることも多いです。日々恋人のことで頭がいっぱいになり、何も手につかなくなることもあります。
恋人への依存度が高くなりすぎると嫉妬や束縛が激しくなり、関係に亀裂が入る原因になることも多いです。恋人と会えないのはつらいですが、会えない時間を利用して新たなことに挑戦すれば、視野を広げる良い機会になることがあります。前向きに新しいことに挑戦する姿を見て、恋人はさらに魅力を感じてくれるかもしれませんよ。
結婚を意識しやすくなる
遠距離恋愛は会う機会が少ないため、「会えなくてつらい」「いつも一緒にいたい」と考える人も少なくありません。遠距離恋愛を解消する方法として結婚を意識しやすくなるようです。結婚すれば毎日一緒にいれるため、遠距離恋愛のデメリットを解決できます。
また、会えない時間を利用して、今の恋人が結婚相手として自分にふさわしいのかを真剣に考える機会が増えた人も多いようです。つらい遠距離恋愛を乗り越えたとしても結婚相手としてふさわしくなければ、いずれ破局することになります。本気で結婚について考えられるのも、遠距離恋愛のメリットといえるかもしれません。
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遠距離恋愛を長続きさせるための4つのコツ
遠距離恋愛を長続きさせるためには、お互いの努力が必要になります。遠距離恋愛歴が長いカップルは、良好な関係を築くために、日頃から意識していることがいくつかあるようです。
遠距離恋愛がうまくいくコツには、以下のようなものがあります。
- 適度に連絡を取る
- イベントを大切にする
- 相手への気持ちを言葉で伝える
- 相手を信じる気持ちを大切にする
それぞれのコツを詳しく見ていきましょう。
1.適度に連絡を取る
遠距離恋愛は会えない時間が長く、寂しさや不安を感じやすい人が多いです。とくに日頃からこまめに連絡を取り合いたいと考えている人なら、少し返信が遅れるだけで「浮気してるかも?」と不安になることもあります。気持ちのスレ違いが起こりやすくなるため、距離が離れているからこそ、こまめに連絡を取り合うことが大切です。
ただし「どうして返事が遅いの?」「今日は誰と一緒にいた?」など、相手が負担に感じるほど頻繁に連絡をするのはやめたほうがよいでしょう。相手は「自分は信用されていない……」と感じて、気持ちが冷めてしまうことがあります。連絡の頻度は人によって価値観が大きく変わるため、自分の気持ちを押しつけすぎないようにすることが大切です。
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2.イベントを大切にする
頻繁に会えないからこそ、お互いの誕生日や記念日、クリスマスなど、思い出になるようなイベントはできる限り一緒に過ごすことが大切です。普段のデートの回数は少なくても、大事なイベントを一緒に過ごせるだけで気持ちは満たされます。会うまでの間に、「どこに行こうか?」「何をしたい?」など、ふたりで計画を立てるのも楽しいですよね。
またイベントの日は、写真をたくさん撮影して思い出を残しましょう。会えたときの楽しい思い出がたくさんあれば、会えない時間を乗り越えられる人も多いようです。ただし、仕事や学業、金銭的な理由でイベントの日に会えないこともあるでしょう。このような場合は、メッセージを送ったりプレゼントを郵送したりするのがおすすめです。相手の愛情を感じられるので、会えなくても心が満たされます。
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3.相手への気持ちを言葉で伝える
遠距離恋愛で会える時間はとても貴重です。一緒に過ごすときは、たくさん愛情を伝えましょう。たとえ頻繁に連絡を取り合うカップルでも、直接顔を見て話す機会が少ないため、本当に自分のことが好きなのかわからなくなることも多いです。実際に会えるまで悶々と悩んでしまう人も多いため、「会えてうれしい!」と素直に言葉で伝えましょう。
ただし、日本人は愛情を言葉で伝えるのが恥ずかしいと感じることが多いです。直接的に愛情を伝えるのが苦手な場合は、久しぶりに会えたときにと満面の笑顔で喜びを表現するのもよいでしょう。恋人の満面の笑顔を見たら、「自分に会えてうれしいんだな」と思えて愛情を感じられます。余裕があれば、ハグや軽いキスをするのもよいかもしれませんね。
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4.相手を信じる気持ちを大切にする
遠距離恋愛で長続きするカップルは、お互いに信用している傾向があります。物理的な距離が離れていると相手の行動が見えづらくなり、不安な気持ちに苛まれて、ネガティブ思考に陥る人も多いです。頭の中が恋人のことでいっぱいになり、勉強や仕事が手につかなくなる人もいます。しかし、悪い想像を膨らませても不安が消えることはありません。
嫉妬や束縛など悪い方向に行かないためにも、相手を信頼して自分の時間を充実させましょう。自分に意識を向ければ、恋人のことを考える時間が少なくなり、気持ちが楽になるかもしれません。また仕事や趣味など自分の好きなことに没頭すれば、会える日までの時間を楽しく過ごせます。久しぶりに会う恋人に報告できることも増えるため、会話も弾むはずですよ。
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遠距離恋愛を乗り越えて結婚するためのポイント
遠距離恋愛から結婚につなげるのは、そう簡単なことではありません。ただポイントを踏まえて関係を構築することで、遠距離恋愛から結婚発展する可能性があります。遠距離恋愛のカップルが意識したいポイントには、以下のようなものがあります。
- 会う頻度や交通費のルールを決める
- 結婚に関する共通のビジョンをもつ
- お互いの両親や知人に紹介する
それぞれのポイントを見ていきましょう。
1. 会う頻度や交通費のルールを決める
結婚するには、金銭的な計画が必要不可欠です。ただ遠距離恋愛では、長距離を移動するための費用が高額になりやすく金銭的な負担が大きくなります。海外との遠距離の場合は、移動費だけで数十万円になることも多いです。会いたい気持ちを優先しすぎると移動費にお金をかけすぎて、実際に結婚をするときに金銭的な問題を抱える場合もあります。
遠距離恋愛中の交通費や宿泊費などの負担が大きくならないように、会う頻度などのルールを決めて置くことが大切かもしれません。とくに経済的な不安を抱えた状態では、結婚を前向きに考えられない人も多いようです。遠距離恋愛から結婚につなげるには、将来にかかるお金を考慮して付き合うことが大切です。なかには、結婚に向けて遠距離恋愛中から共同貯金を始めるカップルもいます。
2.結婚に関する共通のビジョンをもつ
結婚に関する具体的な話ができていない遠距離恋愛のカップルは、結婚に発展するまで時間がかかるといわれています 。また、自分は結婚したくても、相手は結婚を前向きに考えていない場合もあるかもしれません。最悪の場合、結婚の話をしないまま関係が続いてしまう可能性もあります。これでは、いつまで経っても結婚にはつながりません。
遠距離恋愛から結婚につなげるには、「◯円貯めたら結婚しよう」「◯年後に一緒に暮らそう」など、結婚に関する共通の目標や具体的な意識を持つことが大切です。一緒に頑張れそうな目標を設定するだけでも、お互いに結婚に意識が向いていることを確認できます。「自分だけが結婚しようと考えているわけではない」という安心感も得やすいです。
3.お互いの両親や知人に紹介する
遠距離恋愛から結婚につなげたいなら、お互いの両親や知人に紹介するのもおすすめです。口頭で「結婚しよう!」と約束するより、具体的に行動するほうが安心感が生まれます。ふたりの関係が強固になり、結婚を意識した交際になりやすいです。
また、お互いの両親や知人に紹介すると、周りから「結婚はいつ?」と聞かれることも多いです。結婚のタイミングが決まっていない場合は、その一声が後押しになることもあります。遠距離恋愛から結婚したカップルは、早い段階でお互いの両親への挨拶を済ませていることが多いようですね。