「気質」の意味とは?
気質(きしつ)とは、その人の生まれながらの性質であり、家系によって遺伝すると考えられています。
また、集団に属する人間の基本的な考え方や言動に影響を与える共通の性格をあらわす場合は、気質(かたぎ)と読み方が変わるようです。
性格・人格とはなにが違うの?
気質は先天的に生まれ持ったもの
気質とは、生まれ持って備わった性質です。
神経質や粘着質など、自分ではどうしようもない本能的な部分を洗わすのが気質だといわれています。
たとえば温厚な気質の人は、訓練すれば攻撃的な格闘家になることができますが、素に戻ると温厚になるようです。
性格や人格は後天的に作られるもの
性格や人格は、生まれ持った性質が成長過程において変化しながら形成されたもので、先天的な気質とはちがいます。
気質は努力で変えることはできませんが、性格や人格は日々の努力で自分の希望に変えていくことができるといわれています。
気質の正しい言葉の使い方とは…
「親から遺伝した気質は生まれつきだ」
気質の正しい使い方とは、生まれつき備わった特徴や、家系的な性質をあらわすときに用いるといいようです。
逆に「最近あの人の気質は変わった」という使い方は間違いで、気質はそうそう変わらないと考えられているようです。
「やはりあなたの気質は本家から受け継がれたものなのですね」などのように、先祖代々受け継がれているものに用いるといいかもしれません。
「職人気質なので手を抜けない」
気質は、「きしつ」とは別に「かたぎ」という読み方があるようです。
この場合の気質は、職業柄、または土地柄で決まる性格や思考パターンなどをあらわすもので、家系で遺伝したものや生まれ持った性質ではありません。
しかし、その職業や土地などで代々受け継がれてきたという意味では、気質の意味として齟齬はないでしょう。
気質を持つ土地で有名なのは、「江戸っ子」や「博多っ子」などがあるようです。
柔和な気質は有名にならないので、おもに頑固な気質が多いようです。
自分の気質ってどうすればわかるの?
性格診断テストを受ける
自分の気質を調べたい場合は、性格診断テストを受けるといいかもしれません。
性格診断では基本的な性質などが出ることが多く、気質を調べる役に立つはずです。
また性格は気質に上乗せされることが多いので、だいたいの傾向を把握することができます。
性質がわかる占いで調べる
気質を調べたいときは、自分の基本的性格がわかる占いをするといいかもしれません。
おもに四柱推命や占星術が、気質とは深い関係があるとされているようです。
とくに、占星術は中世ヨーロッパでは気質論と結びつき、医療などの分野に影響を与えたようです。
親の気質を受け継ぐことが多い
気質とは先天的に備わった性質であり、比較的遺伝することが多いと考えられています。
占いや心理テストに抵抗がある場合は、自分の親や祖先の気質から類推することができるかもしれません。
とくに、幼少時は気質が顕著にみられます。
自分の幼少時の性格や気質を知る人に話を聞けば、意外な自分の本質に出会えるでしょう。
自分の気質を把握すれば、他人とはちがう考え方をする理由が腑に落ちて、余計なストレスを抱えることがなくなるかもしれません。
似た言葉はたくさんある!
気質とは先天的な性質をあらわす言葉ですが、似た言葉に「性質」や「気性」などがあるようです。
また、「個性」や「人格」は個人に備わる特性として似た言葉とされています。
ほかに、「人柄」や「天性」や「本性」などが気質に似た言葉としてあげられるようです。
気質に似た言葉はたくさんありますが、それぞれに用途や意味がすこしずつちがいますので、用いるときはよく考えて言葉を選ぶようにしましょう。