「インナーチャイルドヒーリング」とは?
インナーチャイルドとは、童心の記憶を意味します。
幼少期の体験や感情は潜在意識として刻まれ、価値観や人格の形成に影響します。
たとえば、家庭というワードに対して、一般的には温かい・幸福・安心できる場所などプラスの感情を持つ人が多いですが、両親から虐待を受けて育った場合は暗い・苦しい・怖いといったマイナスの感情が優先します。
このような、幼少期に感じたネガティブな記憶を主にインナーチャイルドと呼び、緩和させることをインナーチャイルドヒーリングと言います。
インナーチャイルドヒーリングの効果
効果① 相手を許せる
インナーチャイルドヒーリングを行う目的は、過去の呪縛との決別です。
インナーチャイルドが傷ついたまま放置すると、どんなに月日が経とうとふとした瞬間に幼少期の記憶がフラッシュバックし、自分を苦しめた相手を思い出し負の感情に囚われます。
しかし、ヒーリングを行うと心に余裕ができ、「過去に囚われるのはやめよう」と相手を許せるのです。
効果② 自分を肯定できる
インナーチャイルドが傷ついている人は、「自分は粘着質で陰気なのかもしれない」と自分を責めて自己否定に走ります。
しかし、理不尽に傷つけられたらトラウマになるのは当たり前で、決してあなたがおかしいわけではありません。
インナーチャイルドヒーリングを行うと、辛い過去を上手に消化でき自分を愛せるようになります。
効果③ ポジティブになれる
インナーチャイルドが癒されると、辛い・悲しいという抽象的な記憶を分析できるほど心に落ち着きを取り戻し過去と深く向き合えます。
じっくり向き合うことで、たとえ答えが出なくても自分の中で「これ以上考えても時間の無駄」「自分らしく生きよう」と完結でき、前向きな思考へ変わります。
プラス思考になると、今まで気づかなかった小さな幸せを発見でき、辛い過去がどうでもいいと思えるようになるでしょう。
どんな人に効果的?
インナーチャイルドヒーリングは、トラウマを抱えてない人に行っても効果が見えにくいため、強いトラウマを抱えている人に効果的です。
そこで、インナーチャイルドが傷ついている可能性がある人の特徴を紹介します。
ヒーリングが必要と思われる人の特徴
① | 過度な潔癖主義・完璧主義 |
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② | 感情の起伏が激しい |
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③ | 気分屋でドタキャンが多い |
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④ | アルコール・ギャンブル・異性などに依存している |
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⑤ | 自虐的で極端に人の目を気にする |
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⑥ | 突然泣きたくなるときがある |
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⑦ | コミュニケーションを避ける |
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⑧ | 自分ばかりが不幸だと感じる |
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⑨ | 何に対しても不安・恐怖心が生まれる |
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⑩ | 将来に希望を見いだせない |
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インナーチャイルドヒーリングのやり方
やり方① 負の感情を許して自分を褒める
トラウマを思い出してわいた負の感情に対して、趣味や遊びなどで気を紛らわしても一時的な効果にとどまります。
インナーチャイルドヒーリングは、負の感情を許す作業と言われています。
「辛かったよね、でもあなたは十分頑張った」「苦しみによく耐えたね」というように泣いている子供をあやす感覚で自分の心を慰め、今までトラウマと戦ってきた自分を褒めましょう。
やり方② 過去の願望を叶える
過去を思い出しその時の願望を叶えてあげることが、インナーチャイルドにヒーリング効果をもたらします。
たとえば、親から自由を抑圧されて苦しんだなら、やりたかった遊び・食べたかったものを存分に楽しみ願望を満たしましょう。
思いを伝えられずもやもやしてるなら、相手に伝えるように紙に書きだせば心がすっきりして過去のしがらみから解放されるでしょう。
さっそく効果を実感しよう!
インナーチャイルドヒーリングを行うには、過去を思い返さなければいけません。
辛い作業かもしれませんが、じっくり向き合うと冷静に俯瞰で見れるため、場合によっては「意外と大したことではなかった」と突然トラウマから解放されるケースはたくさんあります。
しかし、どう向き合ってもインナーチャイルドの傷が癒えない場合は、ヒーリングで自己肯定感を高めて過去に生きるのをやめましょう。