盛り塩って厄除けの意味あるの?
盛り塩には2つの意味がある
盛り塩には、招客とけがれ祓いの2つの意味があると言われています。
招客は人を呼ぶ・開運を招くことで、商売繁盛や人を招く目的で店先や自宅の玄関先などに置かれるケースがあります。
一方でけがれ払いとは、魔除け・厄除けを意味します。
お清めの塩はついている悪運を払うものですが、盛り塩のけがれ払いとは邪気を防ぐ効果があるのです。
盛り塩がもたらす厄除けの効果とは?
盛り塩は置く場所によって効果が違うため、場所別に厄除けのやり方と効果を紹介します。
【厄除けの効果①】玄関先:邪気の侵入を防ぐ
玄関は他の場所より人の出入りが激しい分、霊や悪運といった邪気も入りやすく盛り塩を置く場所として最適です。
玄関先に盛り塩を置く場合は、すでについている邪気に対しては効果がなく、あくまでも邪気を家庭に入れない・邪気から身を守るといった予防として効果を発揮します。
店先では対に置くやり方を目にしますが、1つの盛り塩でも十分効果的です。
【厄除けの効果②】リビング:邪気がたまるのを防ぐ
人が集まるリビングは、邪気もたまりやすい場所です。
敏感な人の中には、邪気で淀んでいる部屋に入ると気分が悪くなったり気持ちが沈むなど、心身に影響が出る場合があるそうです。
空気が悪い場所に盛り塩を置くと、邪気が放出されて心身ともに軽くなるでしょう。
また、盛り塩は効果が強力で置きすぎると霊を呼び込む危険があるので、狭い部屋なら1つだけ置くようにしましょう。
盛り塩で厄除けをするやり方について
やり方① 塩の選び方:自然製法の塩を選ぼう
盛り塩には、交ざり気のない自然製法の塩を使いましょう。
神社に行けばお清め用の塩が販売されていますが、自然製法の塩ならスーパーで売っている成分無調整のものを選べば問題ありません。
やり方② 塩の盛り方:10gの塩を山形に盛るのが一般的
正式な盛り方はありませんが、神饌(しんせん)と呼ばれる神への供物との形と同じ山形で盛ることが多いようです。
最近では五芒星・六芒星などの形で盛るケースもありますが、どの形にしても塩が崩れてはいけません。
また、盛り塩は少量でも十分な効果があるので10g程度が目安ですが、広い部屋なら四隅に置いたり、盛り塩の量を増やすなど調節しましょう。
やり方③ 処分方法:感謝の気持ちを持って捨てよう
盛り塩の処分方法についても正式な決まりはなく、ごみ箱に捨てる・浄水で流す・土に撒くなど人それぞれ違います。
しかし、塩には邪気が吸着しているので、調理やバスソルトとして使いまわすのはやめましょう。
どんな処分方法でも構いませんが、厄除けの役目を果たした盛り塩に対して感謝の気持ちを忘れてはいけません。
盛り塩で厄除けするときの注意点
注意点① 枕元に盛り塩を置かない
塩には浄化・除霊などの効果がありますが、霊を呼び込む力もあるのです。
睡眠時は魂が体から離れて霊界へ旅立つと言われているため、盛り塩を枕元に置くのは、魂が離脱した状態で体に霊を呼び込む行為ともとれるのです。
寝室に置きたいなら足元やドアの近くなど、配置を意識しましょう。
注意点② 盛り塩を清潔に保とう
盛り塩はいわば守り神のような存在なので、常に清潔に保つ必要があります。
盛り塩を置く場所には余計なものは一切置かず、まめに掃除をしましょう。
また、盛り塩は毎日取り換えるのが理想ですが、神道では毎月1日・15日の2回とされていてやり方はそれぞれです。
時期によっては3日で形が崩れれることもあるため、汚い・取り替えたいと思ったときに交換するのがいいかもしれません。
注意点には気をつけて行おう!
厄除けのやり方を守ろう
盛り塩での厄除けは正式なやり方がないため手軽に行えますが、すべてが自由なわけではありません。
配置場所・量・捨て方など、注意点に気を付けて最低限の厄除けのやり方は守りましょう。