オカルトって怖いイメージがあるけど…
「オカルト」という言葉を聞いたときに、「なんとなく怖い」と感じる方や「うさんくさい」と感じる方が多いのではないでしょうか。
また、なかには「オカルトは科学的ではないからありえないもの」と考える方がいるかと思います。
しかし、「オカルト」の本当の意味をはっきりと理解している人はそれほど多くないのではないでしょうか。
「オカルト」ってどんな意味があるの?
【オカルトはどんな意味があるの?1】オカルトの語源とは
オカルトは英語でoccultと表記し、その語源はラテン語のocculereの過去分詞であるoccultaです。
occultaは、「隠されたもの」という意味があります。
【オカルトはどんな意味があるの?2】オカルトの意味とは
オカルトには、「超自然的な現象」や「目に見えなくて隠れているもの」という意味があります。
日本においては、超常現象のことや科学的に証明されていないことについてオカルトという言葉を使うことがあります。
そのため、UFOや幽霊といった不気味なものだけではなく、「ゲームの流れがいいから勝利が近い」といった科学的ではない言動に対してオカルトという言葉を使うケースがあります。
オカルト現象について
オカルト現象とはなに?
オカルト現象とは、一般的に超常現象のことをあらわしています。
超常現象とは現在までの自然科学では説明できていないことをあらわし、今では当たり前のことであっても過去にはオカルト現象とされているものがあります。
たとえば、アイザックニュートンが発見した万有引力はいまでは証明されている現象ですが、ニュートンが万有引力を発表したときは同時代の科学者に「オカルトである」と批判されています。
そのため、UFOの存在が科学的に証明されれば、オカルト現象ではなくなるというわけです。
オカルト現象にはどんなものがあるの?
オカルト現象には、UFO・超能力・霊といった現在の科学では証明されていない現象があげられます。
また、オカルト現象をあつかった作品を「オカルト映画」や「オカルト漫画」といいます。
オカルトとカルトの違いは?
オカルトとカルトは同じなの?
オカルトと似た言葉にカルトがあり、カルトにはオカルトと同じように「不気味で怖いもの」というネガティブなイメージをもつ方が多いです。
しかし、オカルトとカルトは全く違うものです。
カルトの語源や意味は?
カルトはオカルトと同じようにラテン語を語源としていますが、カルトの語源はラテン語のcultusで「耕す」という意味です。
英語ではcultusで、「宗教的な信仰」や「儀式の体系」を意味しています。
カルトはもともとは否定的な意味はない
カルトという言葉に悪いイメージをもつ方が多いですが、もともとはカルトに悪い意味はありません。
とくに、中世ではキリスト教を崇拝している人はカルトを正統派として、キリスト教以外を信仰している人や異民族に対して「オカルト」とレッテルを貼るような使われ方をしています。
どうしてカルトに悪いイメージがついたの?
「カルト」というと、いまでは「カルト宗教」という使われ方をしていて、反社会的な新興宗教のことを意味しています。
カルト宗教という言葉が使われはじめた理由には諸説ありますが、1990年代に韓国で生まれた「世界平和統一家庭連合」の騒動が原因とされています。
ニュースでは統一教会と呼ばれていたこのカルト教団の騒動により、カルト教団という言葉が日本で定着して当たり前のように使われるようになりました。
怖いだけの意味ではなかった!
オカルトは怖いだけの意味ではなく、神秘的なものや目に見えない現象について使われることが多いです。
また、オカルトと似た言葉であるカルトは全く別の語源で意味も違うため、混同しないようにしましょう。