「八卦占い」とは一体なに?
「当たるも八卦当たらぬも八卦」という言葉がありますが、これは八卦占いが由来となっています。
八卦とは、易占いのもととなった易経で用いられるものです。
八卦は易学において天・人・地、森羅万象をあらわすものとされていて、8つの基本的な図形のことです。
八卦とは
八卦占いで使われる八卦は、陽をあらわす「一」と陰をあらわす「- -」が三段に組み合わされた形であらわされます。
それぞれの段が陽と陰に別れることで、「2×2×2=8」の8種類の図形が完成するわけです。
八卦は、乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)となり、それぞれに意味をもちます。
【八卦の意味1】乾
八卦のすべてが陽である乾は、天をあらわします。
また、家族でいえば父をあらわし、健康・健在・丈夫・強いといった意味をもちます。
【八卦の意味2】兌
八卦の兌は、上から「陰・陽・陽」であらわされます。
兌は沢をあらわし、説明する・言う・話すといった意味があります。
また、家族でいえば末妹をあらわします。
【八卦の意味3】離
八卦の離は、上から「陽・陰・陽」であらわされます。
離は火をあらわしていて、明るい・美しい・見とおしがいいといった意味があります。
家族でいえば、次女をあらわします。
【八卦の意味4】震
八卦の震は、上から「陰・陰・陽」であらわされます。
震は雷をあらわしていて、陽気・新しい行動をする・驚くといった意味があります。
家族でいえば、長男をあらわします。
【八卦の意味5】巽
八卦の巽は、上から「陽・陽・陰」であらわされます。
巽は風をあらわしていて、前触れ・どこへでも入り込む・人気といった意味があります。
家族でいえば、長女をあらわします。
【八卦の意味6】坎
八卦の坎は、上から「陰・陽・陰」であらわされます。
坎は水をあらわしていて、流れる・妨害・底知れないものといった意味があります。
水といっても切れない水ではなく、黒く汚れた水のイメージです。
家族でいえば、次男をあらわします。
【八卦の意味7】艮
八卦の艮は、上から「陽・陰・陰」であらわされます。
艮は山をあらわしていて、止める・蓄える・動かないといった意味があります。
家族でいえば、末弟をあらわします。
【八卦の意味8】坤
八卦の坤は、上から「陰・陰・陰」であらわされます。
坤は大地をあらわしていて、従順・働く・受け身といった意味があります。
家族でいえば、母をあらわします。
八卦占いをやる前に準備すること
八卦占いをやる前に、八卦占いをするための道具が必要です。
本格的に八卦占いをする占い師の場合は、筮竹を使うケースが多いです。
しかし、筮竹をつかうやり方は難解なため、初心者の方はコインやサイコロを準備しましょう。
八卦占いのやり方とは?
八卦占いのやり方には本格的な筮竹を使う方法のほかに、サイコロやコインと使うやり方があります。
こちらでは、サイコロを使ったやり方を紹介します。
【八卦占いのやり方1】サイコロを使ったやり方1
サイコロで八卦占いをするときは、八面体のサイコロを2つと六面体のサイコロを1つ準備しましょう。
八面体のサイコロのうちひとつを上卦、もうひとつを下卦とし、六面体のサイコロを変爻(へんこう)とします。
【八卦占いのやり方2】サイコロを使ったやり方2
3つのサイコロを一緒に振ったときの目をチェックします。
八面体のサイコロの数字は、「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」の八卦をあらわします。
左から順番に1から8の数字を割り振って、上卦と下卦を出します。
六面体のサイコロは、初爻・ニ爻・三爻・四爻・五爻・上爻になります。
こちらも、左から1から6の数字を割り当てましょう。
それぞれを組み合わせることにより六十四卦が導き出され、その意味を見ることで鑑定ができます。
八卦占いについて学ぼう!
八卦占いは歴史ある占術で、人気があります。
サイコロやコインを使ったやり方であれば気軽に鑑定できるので、興味がある方は試してみてください。