セクハラの定義はバラバラ
最近はセクハラに対する境界線が厳しくなり、問題視されることも多くなっていますが、実際にセクハラという行為の定義は定まっていないのも、問題を大きくしている原因です。
性別によっても許容範囲が違い、女性ならセーフだが男性がすればアウトとなることも多々あります。
セクハラという人の気持ちによって左右するものに、定義づけをするのは難しいことですが、このままセクハラの定義がエスカレートしてしまうことにも危険性を感じます。
このままセクハラの定義が曖昧なままであれば、人間関係はさらに希薄になってしまう可能性も否定できません。
セクハラの境界は人それぞれ
先ほども述べましたが、セクハラとは受けた側の気持ちが大きく影響しています。
実際に何とも思っていない行為でも、相手が不快に感じたのであればセクハラになってしまうのです。
相手によってはコミュニケーション、取り方によってはセクハラというお互いの気持ちのすれ違いが、トラブルに発展してしまうのです。
またセクハラと感じるのは、その時の気分や状況も大きく影響します。いつもと同じことでも、状況によってはセクハラと感じてしまうことも…。
そのくらいセクハラの境界は曖昧で、人によって感じ方が違うのです。
あきらかなセクハラの境界線
職場においてあきらかなセクハラの境界線は、性的な内容が含まれる言動です。
恋人の有無やプライベートなこと、体型のこと、年齢のことなどはあきらかにセクハラととれる内容です。
性的な内容は、職場を和ませるための冗談であっても言うべきではありません。その場で盛り上がったとしても、不快に感じる人が1人でもいれば、セクハラになってしまうのです。
また、ボディータッチも軽いものであっても控えておいた方が無難でしょう。触られたことによる不快感で、セクハラトラブルになった事例は数多くあります。
セクハラといってもおかしくない境界線
社会人にとって職場は、1番の出会いの場と言えます。しかし、職場内の相手に好意を伝えるのにも注意が必要です。
とくに好意を伝える相手が部下だった場合、相手が苦痛に感じればセクハラに認定されてしまうこともあります。
しつこく好意を伝えたり、デートに誘ったり、相手がその行為に対して不快に感じてしまう場合はセクハラになってしまいます。
相手がデートに応じた場合でも、デート後にセクハラと訴えられてしまうケースもあるのです。
セクハラとスキンシップの違い
セクハラとスキンシップも境界線は曖昧で、人によって感じ方はさまざまです。
それは、日頃の関係が大きく関係しています。同じスキンシップでも、相手によってセクハラに感じてしまうという女性の意見が多く、相手に対して信頼関係が成立していれば、トラブルは回避できるのではないでしょうか。
また、触り方や触る場所も大きなポイントです。
セクハラとスキンシップのギリギリの境界線を考えるよりも、相手に誤解されるような言動はできる限り控えることがいいでしょう。
セクハラの定義や境界線は難しい
セクハラとは人の感じ方次第という、境界線の難しいグレーな定義の中で問題が生じています。
しかしセクハラの問題で共通して言えるのは、相手とのコミュニケーション不足や信頼関係が希薄だと言うことです。
相互の関係がしっかりしていれば、勘違いや気持ちのすれ違いが少なくなるはずです。
お互いに相手のことをしっかり理解し、信頼関係が築かれていればセクハラなどは存在しなくなるのです。
グレーなセクハラについて悩むことがある場合は、相手との関係性を見直すきっかけになるかもしれません。お互いに働きやすい職場にする為にも、意思疎通を図る心がけをしてみましょう。