「紫微斗数」(しびとすう)ってどんな占い?
「紫微斗数」(しびとすう)とは、「東洋の星占い」です。そのため、「紫微斗数占星術」と言うこともあります。
1000年ほど前の中国で生まれたと言われていますが、正確には分かっていません。
西洋の星占いは、生年月日をもとに実際の夜空の諸星座がどの位置にあるか、という点を見て占いますが、紫微斗数は「虚星」(きょせい)と言い、実際の星を使うわけではなく、仮想の天体を使用します。
後述しますが、「紫微星」(しびせい)、「天機星」(てんきせい)といった、仮想の星です。特徴としては、「その人の人生全体が分かる」という点です。
1年単位、10年単位でどのような出来事が起こるか。
どのような人と出会い、パートナーはどのような人か。
親兄弟、友人たちとの関係はどのような関係を築くか。
そのようなパーソナルな事柄を占うことができる占いです。そのため、しばしば紫微斗数は「人生の羅針盤」「人生の設計図」などとも言われます。
どうやって占う?占い方は?
紫微斗数は生年月日に加え、「生まれた場所」と「生まれた時間」が必要となります。生まれた場所は、時差を考慮するためです。
これも紫微斗数の特徴であり、生年月日のみの占いに比べ、はるかに精緻な設計図を描き出せるのです。
実際の占い方としては、生年月日と出生場所・時間により下記のような「命盤」(めいばん)という設計図を作り出します。
命盤は12個のブロックに分かれており、これらを「宮」(きゅう)と言います。
それぞれの宮に意味があります。
<「宮」と意味>
命宮(めいきゅう):根本的な性格や行動傾向
遷移宮(せんいきゅう):人とのコミュニケーション傾向
官禄宮(かんろくきゅう):仕事運
福徳宮(ふくとくきゅう):趣味やメンタル
財帛宮(ざいはくきゅう):財産運
田宅宮(でんたくきゅう):家庭、住居運
夫妻宮(ふさいきゅう):結婚関係
兄弟宮(きょうだいきゅう):兄弟や同僚との関係
父母宮(ふぼきゅう):両親や目上の人との関係
子女宮(しじょきゅう):子どもとの関係
奴僕宮(ぬぼくきゅう):ペットや目下との関係
疾厄宮(しつやくきゅう):病気や体調
それぞれの宮にどの星が入るかによって
・その人が周りとどのような関係を築くか。
・どのような長所・短所があり、どんなところに注意しなければいけないか
等が分かります。
そして「星」については、細かく見る流派では100以上の星を配置したりもしますが、通常は30程度の星を使用する場合が多数となります。
代表的な星としては下記のような星があり、それぞれの星にも固有の意味があります。これら宮と星との位置関係により、その人の運命を読み解くのです。
<「星」と意味>
紫微星(しびせい):高貴、リーダー
天機星(てんきせい):知恵、計画的
太陽星(たいようせい):明るい、パワー旺盛
武曲星(ぶごくせい):剛毅、財力
天同星(てんどうせい):温和、協調
廉貞星(れんていせい):権威、トレンド
天府星(てんぷせい):聡明、おおらか
太陰星(たいいんせい):慈愛、優しさ
貪狼星(どんろうせい):欲望、享
巨門星(こもんせい):哲学、研究心
天相星(てんそうせい):名誉、補佐
天梁星(てんりょうせい):統率、公的
七殺星(しちさつせい):権威、スピード感
破軍星(はぐんせい):変化、破壊
さいごに
紫微斗数鑑定を受けた方はよく、「もっと早くに知っておけば良かった!」と仰られます。
自分の得手不得手や、他の人とのコミュニケーションスタイルを知っておけば、本来自分に向いていない行動をせずに済んだり、相性の良い人と自分らしい付き合い方をしたりすることができるためです。
この機会に、紫微斗数に興味を持って頂けると幸いです。
この記事を書いた占い師
草堂 涼風(そうどう すずか)
鑑定歴10年。
易占いを中心とした東洋占術を得意とする。
・アルカナにてチャット占い鑑定受付中
・uratteにて占い記事を執筆
・恋活・婚活メディア「VERYGOOD」にて占い記事を執筆
易占いのオンライン講座も受け付けています。
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