瞑想(めいそう)とは?
脳を休ませるリラックス法
瞑想とは仏教の修行の1つで、潜在意識とつながるために精神をリラックスさせる方法です。
悟りを開くまえの段階で脳波に変化が生じるため、宗教的な修行とは別にストレス解消法として一般に広く利用されるようになりました。
脳からα波がでることでストレスが軽減される
宗教的修行における瞑想とは、精神を入眠前の状態にして脳波をθ波にすることが目的ですが、一般な瞑想は脳波をリラックス状態のα波にすることが主な目的です。
起きているときは脳波はβ波を出しているといわれており、睡眠時はδ波になるようです。
どんないいことがあるの?瞑想をするメリット
集中力がアップして作業効率が上がる
瞑想とは、リラックスして体や脳を休めるものだと思う人は多いでしょう。
しかし、瞑想は心配をおそれる心や雑念をリセットして、邪魔するものがなにもない状態で集中力をアップさせ、作業効率を上げるものです。
余計な不安がなくなり精神が安定する
瞑想とは、自己の内面をみつめていま現在の自分と向き合う作業です。
社会人なら処理すべきさまざまな問題をたくさん抱えているでしょう。
家事や恋愛や仕事など、すべてを同時にできるわけではありません。
あれもこれもと気持ちが絡まっていると、結局ボンヤリして貴重な時間を失ってしまい、さらにすべきことが溜まっていくという悪循環に落ち入ります。
そういった焦りやおそれを瞑想でリセットして、無心ですべきことに集中すれば人生に余裕ができるはずです。
逆に悪いことはある?瞑想をするデメリット
瞑想は肉体的疾患を治癒するものではない
瞑想とは精神をリセットして体調管理に繋がるものではありますが、瞑想さえしていれば病気が治るといった効果はありません。
認知症に関しては進行を遅らせる効果があるといわれていますが、片寄った思想で手遅れにならないように注意しましょう。
禅病になる可能性がある
瞑想とは、自律神経を整える効果がある反面、自律神経に中途半端な影響を与えてしまう問題があるようです。
大昔からさまざまな修行者が苦しんできた禅病は、手足の冷えや頭痛、汗や涙が止まらず下痢になるなど、さまざまな問題を引き起こすといわれています。
普通に瞑想をおこなう分には危険はないといわれていますが、心に大きな闇を抱えている人や思い込みの激しい人は「天使と会話した」といったり、暴れることがあるようです。
中国では走火入魔、もしくはサンスクリット語でクンダリニー症候群と呼ぶようです。
瞑想はどんなときにやるもの?
瞑想は寝る前がおすすめ
瞑想とは、起きた状態で眠りにはいる寸前までリラックスする方法ですので、そのまま寝てしまう人は多いようです。
眠るまえの1日の締めくくりに瞑想をおこなえば、すっきりした朝を迎えることができるかもしれません。
また瞑想法のなかには、横になっておこなったほうがいい方法などがありますので、就寝前の瞑想は合理的でもあるようです。
仕事の休憩時間にできる瞑想
瞑想とは、呼吸法を理解すればどこでもできる精神統一法です。
アップル創設者の1人スティーブ・ジョブズは、発表会のまえに壁に向かって瞑想してから舞台に立っていたそうです。
仕事でストレスが溜まったときは、休憩時間に瞑想するといいかもしれません。
瞑想は奥が深い!
瞑想とは、修行に入る前に精神統一をするもっとも効率のいい方法だったようです。
悟りを開くにはさまざまな気持ちの切り替えが必要ですので、滝に打たれたり火の上を歩くなど、周囲の感覚を強制的にシャットダウンする方法が模索されてきました。
瞑想は、呼吸に注目して長年かけて編み出された集中法ですが、仏教という自由でおおらかな宗教が元だったせいか、とくに形式はハッキリしていません。
自分がリラックスしやすい方法を選んで、ゆっくりはじめてみてはどうでしょうか。